こんにちは、ところてんです!
(=゚ω゚)ノ
今回は、PC9821とMIDI音源(SC-88Pro)を接続するケーブル(シリアル同士を接続するケーブル)を自作しましたので、その際の内容を纏めてみました。
シリアル接続ケーブルとは?
ここでの「シリアル接続ケーブル」とは、PC9821(or PC9801)(RS232Cシリアルポート)とSC-88Pro(シリアルポート)を接続するためのケーブルを指します。
※MIDI端子を使った接続は、今回は関係ありません。
利用可能なケーブル
よーし、パパ頑張ってシリアルケーブルを買ってきちゃうぞ!!
(=゚ω゚)ノ
・・・と、ここで問題となるのは、シリアル接続ケーブルを、どうやって入手するか?
(・ω・)
対応する市販ケーブル ※全て販売終了
一番ラクなのは、対応しているケーブルを購入することですよネ♪
(*’ω’*)
ネットでググった結果、以下のケーブルが対応していました。
品名 | メーカー | 備考 |
---|---|---|
RSC-15N | ローランド | 純正ケーブル 販売終了 |
KB-MID03-18 | サンワサプライ | 互換ケーブル 販売終了 |
・・・はい、既に販売終了で、新品での入手は絶望的でした・・・
(´・ω・`)
中古で探す(HARD-OFFなど)
新品に拘らなければ、HARD-OFFなどの中古ショップを漁る(探す)のがおススメですね♪
運が良ければ、(ジャンクで)格安で入手する事が出来ます!
(*’ω’*)
という訳で、近所のHARD-OFFに(ジャンクを)探しに行きました。
ε=(=゚ω゚)ノ
・・・が、今回の私は運が無く、入手出来ませんでした・・・
(ノД`)・゜・。
ケーブルの自作
素材にするケーブル
ケーブルが無ければ作ればエエじゃないの!
(`・ω・´)
という訳で、以下のケーブルを入手。
このケーブルは、「ミニDIN8pinオス」(SC-88Pro)、「D-sub25pinオス」(PC9821)と、端子の形状(だけ)は、互換性があります。
ただ、本ケーブルのピン結線はMac用なので、純正(RSC-15N)と同じになるよう直す必要があります。
以下に、本ケーブルの結線情報を纏めました。
※記載が無い番号は、結線なし(配線そのものが入ってない)です。
ミニDin8pin | D-Sub25pin | 配線色 |
---|---|---|
1 | 4,20 | 紫 |
2 | 5 | 赤 |
3 | 2 | オレンジ |
4 | 7 | 黄 |
5 | 3 | 緑 |
7 | 8 | 黒 |
マルチメーターは、配線の抵抗値が測定出来れば何でも良いです。(結線を確認するだけなので)
以下のような製品が該当します。(このページを見る人は、既にマルチメーターを持っているかと思いますが、念のため)
結線を直す
「SC-88Proのマニュアル」を基に、以下のように結線を直します。
ミニDin8pin | D-Sub25pin |
---|---|
1 | 5 |
2 | 4 |
3 | 3 |
4 | 7 |
5 | 2 |
7 | ー ※切断する |
ー ※切断する | 8 |
ー ※切断する | 20 |
一番良いのは「D-sub25pin」側のコネクタを分解して結線し直す事ですが、硬質な樹脂でコーディングされており、手間が掛かります。
なので、今回は線を切断し、配線し直す方法をとりました。
※D-Sub25Pin側の20Pinは、配線し直した後に対処します。
線を分断
適当な位置で線を分断し、以下の画像のように結線を露出させる。
※分断した両側とも行う。
熱収縮チューブを取り付ける
分断したケーブルの片側(どちらでも良い)に、熱収縮チューブを差し込む。
※熱収縮チューブが無い場合はビニールテープでも良いですが、チューブを使った方がラクだと思います。
使ったのは、以下のチューブです。
近所のホームセンターでも入手できると思います。
線を結合
「結線を直す」の表に沿って線を結合する。
私の場合、はんだで線を結線し、マルチメーターで確認後、熱収縮チューブを収縮させました。
線を結合後、ビニールテープで補強しました。
D-Sub25Pin側の20Pinを折る
このままでは、「ミニDin8pin 2pin」と「D-Sub25Pin側の20Pin」が接続されてしまっています。
そのため、D-Sub25Pin側の20Pinを折ります。
ピンを折る際、ラジオペンチの片側を押し当て、根本から(何回か)上下させると、根本からポッキリ折れます。
動作確認
実際に、PC9821とSC-88Proを繋いで動作確認しました。
(東方封魔録の体験版+VRMD(フリーソフト)+PC9821 V12を使用)
きちんと音が出ました♪
( ・∀・)
良い音色ですねっ!
まとめ
市販ケーブルが売ってないなら、作ればエエじゃない的なノリで自作してみましたが、如何だったでしょうか。
ローランド社から、シリアルケーブルの仕様が公開されている事もあり、作成自体はスムーズに出来ました。
仕様はローランド社の「取扱説明書」のページから、「SC-88PRO 取扱説明書」にて確認出来ます。
今もなお、過去の製品の説明書が閲覧できる事は、大きな助けになりました。
今回は見送りましたが、YAMAHA互換でケーブル作成する事も可能です。
その際は、両方の端子(固い樹脂)を割って、配線し直す必要があるので、結構手間が掛かるかと思います。
これで、MS-DOSでゲームする時の楽しみが1つ増えました。
( ・∀・)
それでは、皆様よきゲームライフを!!
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